ウエルシュ菌とはどんな菌ですか?
正確にはクロストリジウム・パーフリージェンズと呼ばれる菌です。
ウエルシュ菌は正確にはClostridium perfringensと呼ばれる細菌です。
広く自然界に存在しています。
空気があるところでは生きていくことができません。
時に芽胞と呼ばれる形になることができます。
ウエルシュ菌の食中毒はどうした起きるのですか?
菌が作る毒素で食中毒が起きます。
菌で汚染された食物を十分に加熱しなかったり、不適切な状態で保存したりしておきます。
ウエルシュ菌の作る毒素が原因で食中毒になります。
肉や肉類の入った食べ物で起きることが多いと言われています。
ウエルシュ菌の食中毒はどんな症状がでますか?
水のような下痢、お腹の痛み、吐き気などが主です。
ウエルシュ菌の食中毒は、菌が付いた食物を食べてらすぐに症状がでることが特徴です。
多くは食べてから7~15時間以内に症状がでます。
健康な人であれば、24~48時間以内に自然に治ってしまいます。
他の食中毒と違って、一度にたくさんの人に症状がでることが多いと言われます。
ウエルシュ菌の食中毒にならないためにはどうすればいいですか?
十分に加熱したり、食べ物を適切に保存しておくことが大切です。
ウエルシュ菌は十分に加熱すれば死んでしまいます。
また、適切な温度や、密閉状態で保存しておくことが大切です。
ウエルシュ菌の食中毒は菌がある程度増えないと起こりませんから、あまり長く保存しないで、すぐに食べるようにしてください。
ウエルシュ菌の食中毒を防ぐには、十分に加熱し、あまり長く保存せずすぐに食べましょう。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症