今日の新着記事主に乳幼児に激しい嘔吐(おうと)や下痢、腹痛を起こすロタウイルス胃腸炎のワクチンが10月1日から原則無料の定期接種として受けられるようになる。今年8月以降に生まれた0歳児が対象。2020年09月30日配信 共同通信社
お母さん
ロタウイルスはどんなウイルスですか?
赤ちゃんの胃腸炎の原因として最も多いウイルスです。
前崎 先生
ロタウイルスは赤ちゃんの胃腸炎の原因として最も多いウイルスです。
生後6ケ月から2歳までの子どもが多く感染します。
世界中では1年間に約50万人がロタウイルスの胃腸炎で死亡するとされています。
お母さん
ロタウイルスに感染するとどんな症状がでますか?
急性の胃腸炎として、吐き気や熱、下痢などの症状がでます。
前崎 先生
ロタウイルスに感染すると多くの赤ちゃんはまず吐き気や嘔吐がでてきます。
それに続いて熱がでて、それから下痢をするようになってきます。
日本では2~4月に子供たちのロタウイルスによる胃腸炎が毎年流行しています。
お母さん
ロタウイルスにはお薬やワクチンはありますか?
薬はありませんが、ワクチンによって感染を防ぐことができます。
前崎 先生
ロタウイルスに有効な薬はありませんが、脱水などに注意して治療します。
重症の場合は死亡することもありますが、ワクチンで感染を防ぐことができます。
ワクチンはウイルスの毒性を弱めた生ワクチンで、口から飲むことによって赤ちゃんに投与できます。
ここがポイントロタウイルスは赤ちゃんの胃腸炎の原因として最も多いウイルスです。経口の生ワクチンを接種することによって感染を防ぐことができます。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症