今日の新着記事新型コロナウイルスの治療薬で、米ギリアド・サイエンシズ社の点滴薬「ベクルリー(一般名レムデシビル)」について、厚生労働省は18日、重症化リスクのある軽症・中等症患者への使用を正式に認めた。薬の説明書にあたる添付文書を、同日付で改訂した。2022年3月19日配信読売新聞
サラリーマン
レミデシビルはどんなお薬ですか?
新型コロナウイルスの増殖を防ぐ抗ウイルス薬です。
前崎 先生
レミデシビルは新型コロナウイルスの増殖を防ぐ抗ウイルス薬です。
もともとはエボラ出血熱の治療薬として開発されてきました。
エボラウイルスと同じRNAウイルスであるコロナウイルスへの作用が確認されて新型コロナウイルスの治療に使われました。
サラリーマン
レミデシビルはどんな患者さんに使われてきました。?
主に中等症以上の患者さんに使われてきました。
前崎 先生
レミデシビルは入院治療が必要な中等症以上の患者さんに使われてきました。
レミデシビルは注射で使うため、入院患者さんに使われてきました。
特に酸素投与が必要な患者さんには5日から⒑日間、レミデシビルを点滴していました。
サラリーマン
軽症の患者さんにはレミデシビルをどのように使うのですか?
3日間、点滴で使います。
前崎 先生
軽症の患者さんではレミデシビルを3日間、点滴で使います。
入院しなくても外来でもあるいは、自宅で点滴することが可能です。
レミデシビルを使った軽症の患者さんはその後症状が悪化して、入院しなくてはいけない患者さんが減ることがわかりました。
ここがポイントレミデシビルはこれまで中等症以上の新型コロナウイルスの患者さんに5日~⒑日間点滴投与されてきました。今回は軽症の患者さんに3日間点滴することによって有効であることが示されました。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症