コロナ公費支援3月で終了 24年度から通常医療移行 政府、自治体に通知へ

今日の新着記事政府は、新型コロナウイルスの治療や医療提供体制に関する公費支援を3月末で終了し、近く自治体に通知する方針を固めた。20日、政府関係者が明らかにした。高額な治療薬代は、医療費の窓口負担割合に応じて1~3割の自己負担を求め、最大1万円の入院費補助も終了。4月から通常の医療体制に移行する。2024年2月21日配信共同通信社

新型コロナウイルス感染症の治療に使う抗ウイルス薬

新型コロナウイルス感染症の治療には発熱や咽頭痛を治す解熱鎮痛薬や、咳を止める鎮咳薬などの対症療法のお薬を飲みます。

それと新型コロナウイルスの増殖を抑制する抗ウイルス薬が使用されます。

すべての患者さんに抗ウイルス薬が使われる訳ではなく、高齢者や何らかの基礎疾患があって重症になる可能性がある患者さんに使います。

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新型コロナウイルス感染症の治療に使う抗ウイルス薬

  • レムデシビル(ベクルリー点滴静注用)
  • モルヌピラビル(ラゲブリオカプセル)
  • ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッドパック)
  • エンシトレルビル フマル酸(ゾコーバ錠)

これらの新型コロナウイルス感染症の治療に使うお薬はこれまで、一般の診療とは別に国が薬代の一部を負担してきました。

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この国が負担してきた薬代の一部が4月からなくなり、全額患者さんが病院の窓口で支払うことになります。

新型コロナウイルス感染症に使う抗ウイルス薬の値段は

では、このような新型コロナウイルス感染症の治療に使う抗ウイルス薬の値段はいくらぐらいかかるのでしょうか。

お薬の値段は薬価と呼ばれるもので、どの病院でも一律の値段になっています。

薬価はお薬の1カプセルや1錠あたりの値段になりますが、そのお薬を1人の患者さんに何カプセルあるいは何錠使うかによって、1回の治療にかかる薬代が計算されます。

新型コロナウイルス感染症の治療に使う抗ウイルス薬の値段(1回の治療あたり)

レムデシビル(ベクルリー点滴静注用)は点滴のお薬ですが、他の3種類の抗ウイルス薬はのみ薬なので、診療所などの病院ではこの3種類のお薬の中のどれかを使うことになります。

では、1回の治療あたりどれくらいの薬代がかかるのでしょうか。

  • モルヌピラビル(ラゲブリオカプセル)→9万4312円
  • ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッドパック)→1万9805円50銭
  • エンシトレルビル フマル酸(ゾコーバ錠)→5万1851円80銭

これをみても新型コロナウイルス感染症の治療に使う抗ウイルス薬の値段は高いことがわかります。

例えば、同じ抗ウイルス薬でインフルエンザの治療に使うことがある飲み薬のゾフルーザ錠20mg(一般名:バロキサビル マルボキシル)は1回の治療の値段は4453円50銭です。

新型コロナウイルス感染症の治療に使う抗ウイルス薬は10倍から20倍高いお薬になります。

これらの薬代が4月から原則患者さんの負担になります。

昨年の10月から薬代は3割負担の人は1回の治療当たり9千円で定額でした。

それが4月以降は例えばゾコーバを処方してもらった患者さんは3割負担の人では窓口で1万5千円の薬代を支払うことになります。

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実際にはそれに初診料や検査の支払いが伴ってきますので、2万円くらいのお金を用意していく必要があると思います。

ここがポイント4月以降、新型コロナウイルス感染症の治療に使う抗ウイルス薬がすべて患者さんの自己負担になります。飲み薬を処方してもらうと3割負担で1万5000円から3万円の薬代が必要になります。

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