今日の新着記事英国を中心に子どもが重い急性肝炎を発症したという報告が4月に入って相次ぎ、世界保健機関(WHO)が警戒を強めている。欧州疾病予防管理センター(ECDC)は19日、アイルランドやスペインなどの欧州各国のほか、米アラバマ州でも疑い報告が寄せられたと発表。各国で原因究明に向けた調査が進んでいる。2022年04月20日配信 朝日新聞デジタル
サラリーマン
肝炎はどんな感染症でおきますか?
多くはウイルス感染によるウイルス性肝炎です。
前崎 先生
多くの急性肝炎はウイルスの感染によるウイルス性肝炎です。
A型からE型までの肝炎ウイルスが感染することがわかっています。
そのほかにもEBウイルスやサイトメガロウイルスが肝炎を起こすことがあります。
サラリーマン
急性肝炎はどんな症状がでますか。?
高い熱が出たり、身体が怠くなったりします。
前崎 先生
A型やE型肝炎ウイルスは急性肝炎を起こします。
これらの肝炎ウイルスに感染すると高い熱が出たり、身体が怠くなったします。
重症になると黄疸がでたり、意識障害がみられたりします。
サラリーマン
慢性肝炎ではどんな症状がでましか?
症状はあまりでませんが、肝機能障害が認められます。
前崎 先生
B型やC型肝炎は慢性肝炎を起こします。
症状はあまり認められず、軽度の全身倦怠感や食欲不振などが認められます。
しかし、血液検査をするとASTやALTなどが上昇し、肝機能障害が認められます。。
ここがポイントウイルス性肝炎はA型からE型までの5つの肝炎ウイルスの感染によっておきます。A型とE型は急性肝炎を起こし、B型とC型は慢性肝炎を起こします。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症