今日の新着記事新型コロナウイルス感染症の感染者の療養期間について、政府は、有症状なら10日間を7日間に、無症状なら7日間を5日間にする方針を固めた。感染拡大のリスクがあるとの慎重意見が識者らからあがったが、「ウィズコロナ」に向けた移行策として政治判断する。2022年09月05日配信 朝日新聞デジタル
これまでの新型コロナウイルス患者の療養期間
これまでの新型コロナウイルス患者の療養期間は
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有症状患者については、発症日から10 日間経過し、かつ、症状軽快後72 時間経過した場合には11 日目から解除を可能
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無症状患者(無症状病原体保有者)については、検体採取日から7日間を経過した場合には8日目に療養解除を可能となっていました。
これはウイルスが排出され、人に感染させる危険性がある時間を考慮して決められています。
新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスと違って、症状がです前からウイスルが排出されます。
新型コロナウイルスは症状がでる約2日前からウイルスが排出され、他の人に感染させるリスクがあります。
そのため、症状が全くない人からも感染する危険性があります。
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今後は療養期間が短くなります
今後は新型コロナウイルス患者の療養期間が以下のように短くなります。
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有症状患者は発症日から7日間経過し、かつ、症状軽快後24 時間経過した場合には8日目から解除を可能(現に入院している患者は除く)
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無症状患者は検体採取日から7日間を経過した場合には8日目に療養解除を可能とするが、5日目の検査キットによる検査で陰性を確認した場合には、5日間経過後(6日目)に解除を可能
ただし、いずれの場合も感染リスクが残存することから、検温など自身による健康状態の確認や、高齢者等ハイリスク者との接触、ハイリスク施設への不要不急の訪問、感染リスクの高い場所の利用や会食等を避けること。
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さらにマスクを着用すること等、自主的な感染予防行動の徹底をお願いすることとしています。
マスクはサージカルマスクなど不織布マスクを正しく着用することが大切です。
また、療養期間中の外出について、有症状の場合で症状軽快から24 時間経過後又は無症状の場合には、外出時や人と接する際は短時間
移動時は公共交通機関を使わないこと、外出時る際に必ずマスクを着用すれば、食料品等の買い出しなど必要最小限の外出を行うことは差し支えないとしています。
ここがポイント新型コロナウイルス患者の療養期間が短縮されました。しかし、感染させるリスクが全くないとは言えませんので、感染予防対策を正しく行ってください。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症