「インフル薬の適応は高齢者、小児に」 8波対策の専門家提言が判明

今日の新着記事今冬にも懸念される新型コロナウイルスの「第8波」対策について、政府に助言する専門家らがまとめた提言の全容が判明した。季節性インフルエンザとの同時流行を念頭に、「高齢者や小児に優先的に医療が届くようにすべき」としている。2022年10月05日配信 朝日新聞社

インフルエンザの治療薬はどうやってウイスルの増殖をおさえるか

インフルエンザウイルスは新型コロナウイルスと同じRNAウイルスの仲間です。

ウイスル自体は自分で増殖することはできず、ヒトの細胞の中で増殖します。

インフルエンザの治療薬の代表的なものはノイラミダーゼ阻害薬と呼ばれるものです。

この薬剤は増殖したインフルエンザウイルスが最終的にヒトの細胞の外へ放出されるときに必要な酵素であるノイラミダーゼの働きを阻害します。

ノイラミダーゼ阻害薬と呼ばれるものは、インフレンザウイルスの放出に必要なノイラミダーゼと呼ばれる酵素の働きを邪魔することによって、インフルエンザウイスルの増殖を抑制します。

そのことによって、インフルエンザウイルスは一つ一つのウイスルになることができず、最終的に増殖できないことになります。

それ以外の働きをするインフルエンザの治療薬として「ゾフルーザ」があります。

ゾフルーザはインフルエンザウイルスがmRNAの複製をする際に、RNA合成に欠かせないエンドヌクレアーゼと呼ばれる酵素の働きを邪魔することによってウイルスの増殖を抑制します。
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この薬はインフルエンザのmRNAの複製を邪魔することによって、ウイルスの増殖を防ぎます。

現在、日本で使用できる主なインフルエンザの治療薬は

現在、日本で患者さんに使用できるインフルエンザの治療薬はタミフルをはじめ、5種類の薬剤があります。

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その中で、4種類はノイラミダーゼ阻害薬と呼ばれるものです。

投与方法も経口薬、吸入薬、点滴静注薬と3種類があります。

中でもタミフルは最も標準的な薬剤で、1日2カプセルを5日間投与します。

また、タミフルを吸入薬としたものがリレンザと呼ばれる薬剤です。

同じ吸入薬でもイナビルは1回の投与で治療が終了します。

さらに、ラピアクタは点滴静注の薬剤で、主に重症のインフルエンザの患者さんに使用されます。

また、ゾフルーザはノイラミダーゼ阻害薬とは異なる作用に有効なインフルエンザの治療薬です。

ゾフルーザも経口薬で、1回の投与によって治療が終了します。

ここがポイント現在、日本ではタミフルをはじめ5種類のインフルエンザの治療薬がありますが、今シーズンは大きな流行が懸念され、健康な人への薬の投与を控えるように国が呼びかけています。

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