今日の新着記事せきやたん、発熱などを引き起こす「非結核性抗酸菌(NTM)症」の病原菌の種類を、菌の遺伝子の特徴から特定する手法を開発したと、大阪大微生物病研究所の中村昇太特任准教授(生命情報科学)らのチームが17日、発表した。チームによると、NTMは約200種あり、うち175種の判別に成功しており、正確、迅速に特定し、菌種に応じた適切な治療につなげられるという。2019年07月18日配信共同通信社
非結核性抗酸菌(NTM)はどんな菌ですか?
結核菌と同じ仲間で抗酸菌の一種です。
非結核性抗酸菌(NTM)は結核菌と同じ抗酸菌の仲間です。
広く自然界に生息し、土の中や水の中にもいます。
ある特殊な染色液を使って染色した後に、顕微鏡で見ると結核菌と同じように赤く染まって見えます。
非結核性抗酸菌(NTM)はどんな病気を起こしますか?
多くの場合、結核菌と同じように肺に病気を起こします。
非結核性抗酸菌(NTM)は結核菌と同じように肺に病気を起こします。
症状としては、微熱がでたり、咳や痰がでたりします。
レントゲンを撮ると肺に白い影が見えます。
症状は急にでないで、数週間から数か月かけてでます。
最近、患者数が増えている病気です。
非結核性抗酸菌(NTM)は薬で治りますか?
結核のお薬で治療できます。
非結核性抗酸菌(NTM)は結核菌のお薬を使って治すことができます。
ただし、結核菌よりも治りにくいこともあります。
また、結核菌よりも長い間かけて薬を飲む必要があるので、副作用が出ることもあります。
ここがポイント
非結核性抗酸菌(NTM)は結核と同じ薬で治療しますが、治りにくい患者さんもいます。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症