今日の新着記事「コロナ慣れ」も指摘されるこの冬、改めて見直したい身近な予防策が手洗いだ。東京医大チームの調査で、必要な場面で手洗いができている人は2割程度と判明。回答の分析を基に「1日11回以上の手洗いを心掛けて」と呼び掛けている。2021年01月13日配信 共同通信社
お母さん
新型コロナウイルス感染症の感染対策になぜ手洗いが大切ですか?
手についたウイルスが鼻や口の粘膜から感染するからです。
前崎 先生
新型コロナウイルスは会話や咳などで感染する飛沫感染が主な感染経路ですが、
手に付いたウイルスが鼻や口の粘膜から感染する接触感染ももう一つの感染経路として重要です。
そのため、手に付いたウイルスを洗い落とすために手洗いが大切になります。
とくに、不特定多数の人が触るところに触れた後には、十分に手洗いをしてください。
お母さん
手洗いには特別な消毒液が必要ですか?
アルコールで十分ですが、石けんと水でも構いません。
前崎 先生
新型コロナウイルスの消毒はアルコールで十分効果があります。
アルコールを使わなくても、石けんと水による普通の手洗いでもある程度の効果はあります。
手洗いをする洗面所がない時には、手にアルコールの消毒液を塗って、手洗いの代わりにすることも可能です。
お母さん
口や鼻を触ったときの手荒いも大切ですか?
特にウイルスが多い唾液や鼻水に触るの手洗いが大切です。
前崎 先生
新型コロナウイルスの唾液や鼻水の中に多く含まれています。
そのため、ウイルスを含む唾液や鼻水に触った時には十分に手洗いをすることが大切です。
特に、自分自身が感染して、自宅待機などになった時には、唾液や鼻水に触った時には、きちんと手洗いをしないと、そのウイルスが家の中のいろいろな場所にくっ付いて、そこに触ることによって家族が感染する原因となります。
ここがポイント新型コロナウイルスは飛沫感染が主な感染経路ですが、手に付いたウイルスが鼻や口の粘膜から感染する接触感染もあります。それを防ぐためには手洗いがとても大切になります。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症