「インフルとコロナワクチン、同時接種OK」日本医師会が呼びかけ

今日の新着記事新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザがこの冬、同時に流行する可能性があることを踏まえ、日本医師会の釜萢(かまやち)敏・常任理事は31日の記者会見で「(コロナとインフルワクチンとの)同時接種は安全性の根拠を持って実施できる」と述べ、幅広く接種するよう呼びかけた。2022年08月31日配信 朝日新聞社

新型コロナウイルスワクチン以外のワクチン

新型コロナウイルスワクチン以外のワクチンは主に生ワクチンと不活化ワクチンがあります。

生ワクチンは弱毒化した病原体をワクチンとして接種します。

そのため、副反応としてその病原体が感染したときと同じような症状が出ることがあります。

その反面、感染した場合と同じような免疫ができ、長い期間にわたって免疫が維持できます。

ただし、免疫不全の人や妊婦には接種できません。

生ワクチンを接種する場合は、原則として4週間の間隔をあける必要があります。

もう一つが不活化ワクチンです。

不活化ワクチンは病原体の抗原物質をワクチンとして接種します。

そのため、病原体が体内で増殖することはなく、感染したときと同じような症状が副反応としてでることはありません。

ただし、免役反応が弱いため、数回の接種が必要となることがあります。

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また、接種間隔に制限はなく、同時接種が可能です。

生ワクチンを接種した場合は次の生ワクチンを接種するまで4週間の間隔が必要ですが、不活化ワクチンであれば接種間隔の制限はありません。

インフルエンザワクチンはこの不活化ワクチンになります。

新型コロナウイルスワクチンはどんなワクチン

現在、日本で主に接種されている新型コロナウイルスのワクチンはmRNAワクチンと呼ばれるものです。

このワクチンは特殊な粒子の中に新型コロナウイルスのmRNAを入れて、それを接種します。

このmRANの増幅によって作られたタンパク質を抗原として認識し、抗体ができます。

新型コロナウイルスのmRNAワクチンはこれまでの生ワクチンや不活化ワクチンと異なる全く新しいワクチンです。

生ワクチンのように病原体そのものを接種するのではないため、不活化ワクチンであるインフルエンザワクチンとの同時接種が可能です。

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例年、インフルエンザワクチンは10月下旬から12月上旬にかけて接種されますので、今年は新しい2価の新型コロナウイルスワクチンと接種時期が重なるため、同時接種することがいいと思います。

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