発熱でコロナ陰性→事実上インフル陽性に 同時流行対策で厚労省方針

今日の新着記事今冬に想定される季節性インフルエンザと新型コロナウイルスとの同時流行に向け、厚生労働省が、発熱患者にまずはコロナの抗原定性検査キットで検査してもらい、陽性で治療が必要なら発熱外来を、陰性ならできるだけ発熱外来ではない医療機関を受診するよう促す方針であることがわかった。2022年10月04日配信 朝日新聞社

インフルエンザの検査はどのように行うか

インフルエンザはインフルエンザウイルスによる急性のウイルス感染症です。

現在は、その診断には抗原検査キットが一般的に使われています。

この検査は患者さんの鼻咽頭拭い液を用いて、外来でも簡単にできる検査です。

所要時間も10~20分程度で、その場で検査結果を知ることができます。

患者さんの鼻咽頭拭い液を処理した後に右側の穴の中に数滴落とし、10分程度すると陽性なら2本の線が現れてインフルエンザと診断できます。

ただし、発熱患者の鼻咽頭拭い液を採取するときは新型コロナウイルスも否定できないため、医療従事者は感染を防ぐ個人防護具を着用する必要があります。

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一般の外来ではこの個人防護具が準備してないため、発熱外来を受診する必要があります。

熱がでたらまず自分で新型コロナウイルスの抗原検査をして、陰性なら一般の外来へ受診を

新型コロナウイルスの抗原定性検査キットは薬局やネット通販で購入できます。

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インフルエンザの流行期に発熱した患者さんがすべて発熱外来を受診すると発熱外来がパンクする可能性があります。

そのため、インフルエンザの流行期に発熱した時には、まず新型コロナウイルスの抗原定性検査を自ら行って、結果が陰性の時には一般の外来を受診してインフルエンザの検査を受けてください。

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ただし、今ではインフルエンザと新型コロナウイルスの抗原定性検査を同時に行える検査キットが利用できます。

この検査キットもインフルエンザの抗原検査キットと同じように、患者さんの鼻咽頭拭い液を処理した後の中央の穴に数滴落として、10~20分程度すると、右側に新型コロナウイルス、左側にインフルエンザの検査結果がでます。

この検査キットは病院に行かなければ検査できないため、この検査キットをどのように活用するかも今後検討が必要です。

ここがポイントインフルエンザの流行期に熱がでたら、まず新型コロナウイルスの抗原定性検査を自分で行って、陰性なら一般の病院の外来を受診するように国が促す予定です。

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