サル痘の感染例、韓国で初確認 ドイツからの帰国者、水際で判明

今日の新着記事韓国政府は22日、天然痘に似た感染症「サル痘」の感染者が韓国国内で初めて確認されたと発表した。21日にドイツから帰国した30代の韓国人1人で、空港の検疫で感染の疑いがあるとされ、政府が指定する医療機関に搬送されて隔離治療を受けていたという。2022年06月22日配信 朝日新聞社

米国から報告されたサル痘の現状

患者の多くの男性同性愛者

6月3日付で米国疾病対策センター(CDC)からこれまでに米国で発見されたサル痘患者についての報告がなされました。

それによるとこれまでに米国では21例のサル痘患者が報告され、その大部分は男性同性愛者でした。

また、患者のほとんどは発症21日前に海外旅行に行っていました。

患者はすべて26歳から63歳までの成人で、平均年齢は40歳でした。

全員に発疹を認め、4人で陰部、5人で肛門周辺から始まっていた。最終的に口腔にまで発疹が現れた患者も5人いました。

先日、英国から報告されたサル痘の患者に関するレポートをもとにサル痘について解説しました。サル痘の原因微生物、症状、治療などについてわかりやすく解説しました、ご参考にしてください。

現時点では重症度は低い

サル痘ウイルスの遺伝子解析から、現在欧米諸国を中心に発生しているサル痘には、遺伝的に異なる2つの変異体があることが判りました。

どちらの変異体も西アフリカのサル痘ウイルスに由来しており、病原性は低いと考えられています。

現時点でサル痘の重症度は低いものの、発疹は全身に広がり、時に激しい痛みを伴うことがあります。

今回の調査の対象となった患者は全員が回復の途上、または既に回復しており、死亡した人はいませんでした。

しかし、発疹はもとの皮膚に戻るまでには長時間を要し、瘢痕が残ることもありました。

なお、かさぶたが取れて健康な肌に戻るまで、自宅で隔離生活を送るよう指導されています。

今日の新着記事世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は1日の記者会見で、動物由来のウイルス感染症「サル痘」について、従来継続的に発生してき【続く】
ここがポイント米国で報告されたサル痘患者はすべて海外旅行にいったことのある男性同性愛者でした。現時点は死亡した人はなく、重症化することはありませんが、今後も注意が必要です。

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