今日の新着記事米国のサル痘感染者が17日までに2万7千人を超えたことが米疾病対策センター(CDC)の統計で明らかになった。西部カリフォルニア州が最多の5278人で、東部ニューヨーク州が4039人、南部フロリダ州が2648人。同国では感染者の減少が続いており、8月1日には1日当たりで最多の583人を記録したが、今月12日の7日間平均は63人だった。2022年10月20日配信共同通信社
世界におけるサル痘患者の発生状況
世界におけるサル痘患者の発生数は確実に減少傾向にあります。
最初にサル痘患者の発生が報告された英国などの欧州諸国でも発生患者数は減少しています。
今日の新着記事世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は1日の記者会見で、動物由来のウイルス感染症「サル痘」について、従来継続的に発生してき【続く】
世界中ではサル痘患者の発生数は8月中旬をピークに確実にl減少傾向にあります。
その後、米国で多くの患者が報告されましたが、現時点では米国でも減少傾向です。
世界全体では8月12日に1日に1,075人と最も多くの発生数が報告されています。
今日の新着記事感染症「サル痘」が米国内で急拡大している事態を受けて、米政府は4日、公衆衛生上の緊急事態を宣言すると発表した。感染は1~3日の【続く】
10月20日現在では、1日当たりの発生数は295人と報告されています。
日本におけるサル痘患者の発生状況
日本では7月25日に第1例目のサル痘患者が発生しました。
10月20日時点で、これまでに7例のサル痘患者が報告されています。
日本国内ではこれまでに7例のサル痘患者の発生が報告されています。直近の3例は海外渡航歴がなく国内で感染したもとの推定されます。これ以上の国内での蔓延に注意が必要です。
性別はすべて男性で、年齢は30歳代が最も多くなっています。
症状は発熱や頭痛などの風邪に似た症状が多く、サル痘に特有の発疹を認める例も多くあります。
先日、英国から報告されたサル痘の患者に関するレポートをもとにサル痘について解説しました。サル痘の原因微生物、症状、治療などについてわかりやすく解説しました、ご参考にしてください。
3例目は米軍の基地で働く例でしたが、最初の4例はすべて海外渡航歴があり、感染は海外で起こったと推定されます。
しかし、直近の3例はすべて海外渡航歴がなく、感染は国内で起こったものと推定されます。
海外のサル痘患者の発生数は減少傾向にあることから、日本国内でサル痘がこれ以上蔓延しないようにすることが大切です。
ここがポイント米国をはじめ世界中のサル痘患者の発生数は8月をピークに減少傾向にあります。しかし、日本国内で発生したサル痘患者には海外渡航歴がない例も多く、国内でのこれ以上の蔓延に注意が必要です。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症