あだ名は「ケンタウロス」 国内でも確認のBA.2.75系統とは

今日の新着記事国内でも感染が確認された新型コロナウイルスの「BA.2.75」系統。世界保健機関(WHO)の正式な命名ではないものの、SNSなどでは「ケンタウロス」とも呼ばれる。インドで最初に報告され、日本国内で流行しているオミクロン株「BA.5」系統より、さらに感染力が高くなっている可能性も指摘されている。2022年07月27日配信 朝日新聞デジタル
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BA.2.75系統は新たなオミクロンの亜系統株です

BA.2系統の亜系統であるBA.2.75系統は6月2日にインドから最初に報告されました。

それ以降もインドから多く報告されていますが、英国、ドイツ、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドからも報告されています。

日本では空港検疫で最初は検出されていましたが、最近では検疫以外でも検出されています。

BA.2.75系統は多くのスパイクタンパクに変異がありますが、BA.1系統、BA.2系統などで見られたQ493R変異をもっていません。

これらのスパイクタンパクの変異はワクチンによる中和抗体から逃れる可能性があります。

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オミクロン株はコロナウイルスのスパイクタンパクに多くの変異が入っています。そのため、ワクチンで作られた中和抗体からすり抜ける可能性を指摘されています。

インドの感染状況

インドではBA.2系統とその亜系統が主流でしたが、BA.5系統の割合が上昇しつつありました。
そのような状況の中で、6月以降BA.2.75系統の割合の上昇してきました。

インドでは5月には低い感染状況でしたが、6月以降には感染者数や死亡者数が増加傾向に転じています。

インドでも年末から年始にかけてオミクロン株による流行が起こりましたが、感染者数は速やかに減少に転じて6月はじめまで低いレベルでした。しかし、6月上旬から感染者数が徐々に増加しており、この原因がBA.2.75系統への置き換わりと考えられています。

このことから、BA.2.75系統はBA.5系統より感染力が強いことが考えられています。

また、インド以外の国ではいまだBA.2.75系統への置き換わりが見られないため、病原性については不明です。

現在、世界中でさまざまなオミクロン株の派生系統が生まれていて、その中でもより注意が必要なものを、WHOはリスト化しています。

しかし、BA.2.75系統についてはいまだに正式な名称をつけていません。

そのため、SNSなどでは「ケンタウルス」と呼ばれています。

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ケンタウルスはギリシア神話に登場する半人半獣の種族の名前です。馬の首から上が人間の上半身に置き換わったような姿をしています。私としてはケンシロウの方がいいと思いますが、いかがでしょうか。

今後の状況が注目されてオミクロン株の亜系統の一つです。

ここがポイントインドで発見されたBA・2系統の亜系統であるBA.2.75系統、別名「ケンタウルス」が日本でも徐々に増えています。今後の動向が注目されます。

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