「立食で感染、低リスク」 ホテル協会、理研と検証

今日の新着記事日本ホテル協会は21日、新型コロナウイルス感染の対策を適切に行っていれば、ホテルでの立食宴会のリスクは低いという検証結果を公表した。理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」で、飛沫(ひまつ)感染のリスクを分析した。企業などの立食宴会は自粛傾向にあり、協会は宴会シーズンを前に安全性をアピールしている。2022年10月24日配信 共同通信社

現在の新型コロナウイルスの感染対策に関する提言

新型コロナウイルスに関する感染対策としては当初は3密という言葉がはやっていました。

この3密は「密集」、「密接」、「密着」の頭文字の3つの密をとってきたものです。

新型コロナウイルス感染症。基本的なことを抑えましょう(最終回) 新型コロナウイルスの感染対策を考える。これまでとは違う対策も 新型コロナウイ【続く】

これは主として飛沫およぶ接触感染対策を重視しましょうという考え方でした。

その後で、新型コロナウイルスの感染はいわゆるエアロゾルで感染することも多くあることが判ってきました。

そこで、そのエアロゾルの感染対策も含めて現在では厚生労働省から感染に注意すべき5つの場面として提言がされています。

その5つの場面とは

  • 飲酒を伴う宴会など
  • 大人数や長時間におよぶ飲食
  • マスクなしでの会話
  • 狭い空間での共同生活
  • 居場所の切り替わり

の5つです。

ホテルなどで行われている立食を伴う宴会はこの5つの場面のうち、2つが該当するため、感染危険が極めて高いとされてきました。

飲食を伴うクラスターの実際

では、これまでに飲食を伴うクラスターはどのようにして発生しているのでしょうか。

そのクラスターの調査結果を国立感染症研究所から報告されています。

6つの事例を調査した結果、感染経路は同グループの客-客間の伝播事例が5例、別グループの客-客間が3例、客-従業員間が2例と同じグループ内で起きることが多いことが判りました。

さらに座席が近い人に感染し、席が離れている人や対角線上に座っている人には感染しませんでした。

また、窓がなかったり、換気設備が不十分なことが原因になるとされています。

さらに、肩が触れ合うほど密集した状態であった事例もありました。

これらの事例を受けて今回ホテルで構成される協会では、換気など十分な感染対策をとった上で、シュミレーションした結果、飲食を伴う立食の宴会でも感染を十分に防ぐことができると公表しました。

もちろん、その場合もマスクは極力使用し、会話も大きな声にならないように中止することが必要です。

今日の新着記事岸田文雄首相は6日の参院本会議で、新型コロナウイルス感染症対策としてのマスク着用に関し、ルール化を検討する考えを示した。今後の【続く】

ここがポイントこれまで、飲食を伴う立食での宴会は新型コロナウイルスの感染リスクが高い場面と考えられてきましたが、ホテルの協会が十分な感染対策を取れば、安全であることをスーパーコンピューターを使って実証しました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする